⚫︎ 西日本ロードクラシック 出走者
DAY1
E1 : 初川選手 + 前田選手
E2 : 水井選手 + 山内選手
E3 : 住吉選手
F : 川上選手
⚫︎ リザルト
DAY1
E1 – 9位 : 初川選手 / DNF : 前田選手
E2 – 14位 : 水井選手 / DNF : 山内選手
E3 – 10位 : 住吉選手
F – DNF : 川上選手
⚫︎レポート
「E3」
E3実業団レースに初参戦する住吉選手。事前にこの選手の動きがキーになるからマークしようというイメージを共有しながら挑んだレース。実際にレース3周回目に入る前のタイミングでその選手が動き始めた時に、付いていけなかった。
先頭2名の逃げから住吉選手を含むメイン集団のタイム差は一気に広がり、そのまま周回をこなしながら最後はゴールスプリントでの勝負。結果、集団後方に終わってしまい10位で終了。
一応昇格圏内にはあるものの、次のレースに向けて何が自分に必要かをしっかりと考えることが大切である。
「E2」
E2も水井選手と山内選手に対し、この選手がキーになるだろうとイメージを共有しながら挑んだ。雨が降ったり止んだりという状態を繰り返す中で徐々に体力が奪わる中、6周回目あたりで山内選手が低体温症になりかける。
熱湯を織り交ぜて暖かいドリンクを作る、ジャケットを渡すなどしながら体力の回復に努める。そんな中、集団のペースが一時的に一気に上がる周回で、5名程度が飛び出した。
その逃げが確定となり、残された集団は昇格をかけた最後の1枠を狙うようなレース状態となり、そのままゴールまで向かうが、残り2周回のタイミングで山内選手がパンクとなりDNF 。水井選手も登坂で売り切れて集団後方で14位となった。
「F」
また、E2と3分差でスタートしたFに参加した川上選手。まだまだ川上選手の走行能力が不明な部分もあるため、明確なアドバイスをすることができていないが、レース中にどんな動きをしているかを確認して何か伝えれるようにすることを考える。3周回目に4名の選手が先行し、川上選手は第2集団で走行し続け、8周目でタイムアウトとなる。
過大評価するわけでもないが、最初に発生した4名の逃げについていけたのではないかと思ったりもした。最後までついていくことはできなくても、結果それで足切りにあっても「勝つためには必要なアクションをした結果」であるため、完走できなくてもそれは必要なアクションだったとおもう。
そしてその世界を知ることで、また何か新しい挑戦につながると思うので、それを次回どこかのレースで学んでほしい。
「E1」
E1は前田選手と初川選手が参戦。昨年度、広島大会で優勝した経験がある前田選手と今期徐々に調子を上げている初川選手のどちらでも優勝を狙えるようにとレース前に計画を立てる。
レース開始直後から前田選手が集団の後方でフラフラと走っている。落車回避かこの後の展開に向けて足を貯めているのかと思ってたら、どうやら駆動部分によるメカニックトラブルが発生したようだ。その結果、バイクを降りることになり、初川選手1名で戦うことに。
E2と同じように天候が不安定で、徐々に体力が奪われる展開に。
低体温症予防のためにグローブ / ジャケット / 暖かいドリンクを用意した。ただ、ボトルに貼り付けるはずの補給食が雨のためにテープでうまく貼れず、ボトルに無理やり差し込むことに。もう少し冷静に渡すものを順に考えていたら、最後の最後まで戦える体力を残せたかもしれないと補給側の課題が残った。
レース後半戦、レバンテフジ静岡の山口選手が単独で飛び出して逃げが生まれるも、どうやら機材トラブルで集団に戻ることに。また、そのカウンターとなるような、本大会優勝となるOUTDOORLIFE Racing の南選手の逃げが発生した。
集団は逃げは逃げを追い切ることができずに、2位集団内で争うことに。初川選手もいくつか手を打つも、結果には結び付かずに9位で終了となった。
今季、狙っている成績を残すことができていない。各自が成長していないのかと言われたらそうではないと思うが、何も結果を残せていないこの状況。決して慢心しているわけではないが、勝つために重要な何かが抜けている感じがする。
勝ちへの執念というか、勝つためのイメージ、情報収集と情報構築(戦術と戦略)、栄養戦略やパンク予防、ウェザーコンディションに対するリスクヘッジなどの計算(詰め)が甘いような気がする。
実業団レースには遊びに来ているわけではない。
「未来に繋ぐために結果に挑む」である。
次のレースまでの2週間、しっかりと備えましょう。
応援いただき、ありがとうございました。